石灰岩を焼いたものが生石灰。これを水と反応させることでできるクリーム状のものが生石灰クリームです。生石灰クリームは漆喰と同様、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなり硬化します。
このクリームは、日本の伝統的な白い壁としてあげられる漆喰同様、環境に悪影響を及ぼすこともなく、有害化学物質を発生させることもありません。美観に富むとともに、保温性・調湿性・長期的な堅牢性といった長所を兼ね備えた材料です。 環境問題への関心が非常に高い昨今、特に住宅の複合汚染が大きく問題視されている建築業界において、その自然素材ならではの特性がしっかりと見直されています。
※カルゥは、ビニールクロスへの施工を可能にするため、化学物質を含んでいます。
「タナクリーム」は、土や砂、スサ、顔料など様々な素材を混ぜることによって、自由な表現を楽しめます。それに、いくらでも塗り重ができるので、小さなキズならご自分での補修も可能です。
「タナクリーム1日仕上げ」は骨材配合で扱いやすく、フラットに仕上げたり、コテでテクスチャーをつけたり、まったくの素人の方が塗ってもそれなりの温かみのある表情が出せます。
「タナクリーム#200」はローラーやハケでテクスチャーを付けたり、磨き仕上げをすることも可能です(中塗用N-20はコテで施工します)。
最近では、ビニールクロスなどの壁紙を自然素材の壁にしたいという希望が増えてきていますが、この「タナクリーム」であれば、ビニールクロスを剥がして簡単に塗り壁リフォームができます。もっと手軽にリフォームをしたい方には「カルゥ」がお勧めです。「カルゥ」なら、下地のビニールクロスの状態が良ければ、その上に直接施工することも可能です。
よくあるご質問の中に「タナクリームは漆喰ですか?」というものがあります。伝統的な漆喰の製法とは、多少異なる部分もありますが(下図参照)、タナクリームは「漆喰」であると言って問題ありません。
建物の外装に使う場合など、土佐しっくいは高度な耐久性を誇ります。しかし、その取り扱いは難しく、熟練した職人さんの技が必要となります。コスト的にも大きくなります。
そこで、内装など比較的耐久性を求められない部分には、生石灰クリームが使われることが多くなっています。扱いやすく、DIYでも施工可能ですので、コスト的も大幅に削減できます。
つまり、用途や予算にあわせて、漆喰と生石灰クリームを使い分けることができるのです。
生石灰クリーム | 土佐しっくい | |
---|---|---|
内装使用 | ◎ | ◎ |
外装使用 | × | ◎ |
耐久性 | ○ | ◎ |
安全性 | ◎ | ◎ |
経済性 | ○ | △ |
メンテナンス性 | ◎ | ○ |
デザイン多様性 | ◎ | △ |
セルフビルド | ○ | × |
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